夢の最強対決 2024年の竹田麗央と2003年の不動裕理が戦ったら…
不動はメルセデスランキング歴代3位相当
かつて年間シードを決める指標は「賞金ランキング」だったが、JLPGAは2012年から各大会の順位をポイント化する「メルセデスランキング」を導入し、算出方法の改訂を経て、22年から「メルセデス―」に一本化した。大会ごとで異なる賞金額をベースにした争いから、3日間大会(優勝200pt)、4日間大会(300pt)、国内メジャー(400pt)、海外メジャー(800pt)と配分ポイントを決定することで、よりフェアな制度になったと言える。それに伴い、シーズンNo.1の称号も「賞金女王」から「年間女王」にシフトされた。 竹田の今季獲得ポイントは歴代最高(2020―21年統合シーズンを除く)の3744.30pt。内訳は国内で3536.70pt(3日間大会4勝、4日間大会2勝、国内メジャー2勝など)、メジャーで207.60ptだった。
不動の03年当時は「メルセデス―」がなく、現在の基準でポイント化すると3353.47pt。今季の竹田、22年に年間女王を獲得した山下美夢有の3441.28ptに次ぐ歴代3位相当になる。内訳は国内で3275.47pt(3日間大会8勝、国内メジャー2勝など)、当時4試合だったメジャーは全米女子オープンのみに出場して20位(2人のタイ)で78ptだった。 ただ、ポイント化されフェアになった女王争いでも、やはり時代の違い、不公平感は残る。それは「4日間」「国内メジャー」大会数の差。今季は国内ツアー全37試合で「4日間大会」14試合、「国内メジャー」4試合だったが、03年シーズンは全30試合のうち「国内メジャー」は1つ少ない3試合、「4日間大会」は「サントリーレディス」と「ニチレイ ワールドレディス」の2試合だけ。もし「4日間大会」がもっと多ければ、不動の方が…という“たら話”は成り立つ。
部門別スタッツを比べてみると
当時の2人の主要な部門別スタッツは以下の通り。 【平均ストローク】 竹田=69.2378(2位)、不動=70.27271(1位) 【パーオン率】 竹田=77.2515%(1位)、不動=72.2944%(6位) 【平均パット数】 竹田=1.7519(3位)、不動=1.7615(1位) 【パーセーブ率】 竹田=90.7602%(2位)、不動=89.1053%(1位) 【リカバリー率】 竹田=69.1517%(7位)、不動=71.3542%(1位) いろいろなデータを比較した、なかば無理やりな“夢対決”。「竹田はすごい」「いや、やっぱり不動だ」と意見は分かれるでしょうが、とりあえず“推定ドロー”ということでどうでしょう?