こもれび山荘、新たな魅力 ケーキ提供やネット予約導入 長野県伊那市
長野県伊那市の第三セクター・伊那市観光は30日、同社が運営する南アルプスの山小屋「北沢峠こもれび山荘」の報道機関向けの見学会を開いた。6月8日から市営林道バス「南アルプス クイーンライン」(同市長谷戸台口~北沢峠)の運行が始まるのに合わせて企画。気軽に訪れることができる北沢峠や新たな取り組みを始めた山小屋の魅力を発信した。 同山荘は定員67人で、今季は4月から営業を始めた。北沢峠には林道バスで1時間ほどで到着し、峠にある同山荘は手軽に南アの自然に触れることができる。 今季は自然散策などに訪れた人たちが休憩できるようケーキの提供を始めた。市内企業の製品を使っており、地域経済への貢献や市の魅力発信にもつなげたい考え。インターネットによる予約体制の構築や 羽毛布団の導入などのサービス向上も図った。 管理人の狩野俊一さん(45)は夏の過ごしやすさや訪れやすい環境に触れながら「自分たちも皆さんと一緒に山の暮らしを楽しみたい」と話していた。 宿泊費は1泊2食で1万2000円(平日、寝具付き)。土日・祝日は1000円増。山小屋宿泊予約サービスサイト「やまたん」から予約できる。 クイーンラインは現在、戸台口~歌宿の区間を運行中。今季は道路整備が早期に終了したことなどを踏まえ、北沢峠までの運行を例年より1週間ほど早める。