避難所から断られる被災者「一緒にいられるだけラッキー」ペット同伴の避難生活は
大規模な災害が発生した際、被災した住民への手厚い支援はもちろんですが、家庭で飼っているペットの避難を確保することも重要な課題となっています。輪島市にはペットと同伴できる避難所が開設されています。 【写真】飼い主と避難するイヌやネコたち JNN取材団・小口理仁 記者「こちらの教室ではペットの同伴が可能です。犬や猫も一緒に避難生活を送っています」 ほとんどの避難所ではペットの同伴が禁止される中、輪島高校に設けられた避難所では、ひとつの教室をペット同伴の専用部屋としました。ここでは、5世帯で飼っている犬4匹、ネコ5匹と共に住民が避難生活を送っています。 女性避難者「2007年の地震の時は避難所には入れなかった」 男性避難者「一緒にいられるだけラッキー」 女性避難者「本当にここにいて良かったなという感じで生活している」 しかし、「うるさい」「不衛生」などの理由で多くの避難所では受け入れを断られ、車での避難生活を余儀なくされる人がほとんどです。 ■動物病院も休業…エサは?トイレは? 避難者「ありがとうございます!よかった!うれしい!ペットが2週間入院して退院したばかりで、動物病院も休業なので…」 支援者「すいません、遅くなっちゃいました」 こうした中、輪島市内の自主避難所には車の中で避難生活を送る人たちへ、ペット用の支援物資が届けられました。千葉県の支援団体「動物レスキュー」が届けたのはトイレや餌などの支援物資です。 避難者「すごく助かります。本当に。避難所に入れないので…みんな動物を飼っている人たちは大変だろうなと思う。家族だから。」 5匹ほどの犬や猫が飼い主とともに車中泊を続けています。動物レスキューのうささんは「支援物資も寄付でもらっているものなので、自分はそこに行けないけど届けて欲しいという人から預かっているので、みんなの気持ちがこうやって届いたことが何よりも嬉しいです」と話します。 「動物レスキュー」では支援物資を届けるほか、倒壊した家屋から動物を救い出す活動なども行っているということです。
北陸放送