立憲・亀井亜紀子氏が当選確実 衆院島根1区
島根1区（松江市など）は立憲前職の亀井亜紀子氏（59）が、自民前職の高階恵美子氏（60）と共産新人の村穂江利子氏（56）を破り、当選を確実にした。4月の補欠選挙で自民から奪った議席を守り切った。亀井氏は集まった支持者を前に「もう保守王国ではない。新しい、もっと開かれた多様性のある島根を作っていきたい」とあいさつした。 【写真まとめ】衆院選に出馬しなかった前議員ら 4月の補選は、1996年の小選挙区制導入以降、1区の議席を守ってきた自民の細田博之元衆院議長の死去に伴って実施された。「政治とカネ」問題の逆風にさらされた自民候補に対し、亀井氏が約2万5000票差を付けて大勝した。 補選では独自候補の擁立を見送った共産が村穂氏を立て三つどもえの戦いとなったが、亀井氏は公示前から小規模な集会を積み重ねて支持を拡大。補選の勢いを維持して優位に立った。 選挙戦では、自民派閥の裏金事件について「裏金を作った議員の大半が公認になったのはおかしい」と批判。少子化や人口減少などの課題を挙げ、「これまでの自民党の政策が間違っていたことだけは確かだ」と訴えた。 野田佳彦代表など党幹部も相次いで応援に駆けつけ、小川淳也幹事長は「（補選で）歴史的な勝利をした。再度勝てば全国に波及する重要な象徴区だ」と強調した。 これに対し、保守王国・島根での議席奪還を目指した高階氏は出馬表明が9月と出遅れた。裏金議員は党が処分したとして理解を求めたが、及ばなかった。【松原隼斗、小坂春乃、目野創】
