沢村賞右腕がまさかの大乱調 ドジャース山本由伸 パドレス戦初回5失点KO ほろ苦メジャーデビュー
ドジャース・山本由伸が開幕2戦目となる3月21日のパドレス戦でメジャーデビュー。その内容が注目されたが初回から4安打2四死球5失点でKO。沢村賞投手が苦しんだ。 注目の初球、97マイル(約156キロ)を1番のザンダー・ボガーツに左前打にされると、2番タティス・ジュニアには死球を与えてしまい無死一、二塁のピンチを招く。持ち球スプリットの制球が定まらない。ストライクを取ることに苦労しながら3番ジェーク・クロネンワースに右翼線へ2点三塁打を浴びるなど、1死も取れずにメジャー初失点を喫した。 さらに4番マニー・マチャドを歩かせ無死一、三塁とするとたまらずドジャースベンチも投手コーチが飛び出し、山本にアドバイスを送るシーンもあった。 そして続く5番のキム・ハソンにはセンターへの犠牲フライを許し、ここでようやく1つ目のアウトを奪った。6番ジュリクソン・プロファーに対しては内角のカットボールで空振り三振に打ち取ったが、7番ルイス・カンプサノに三塁線を破る適時二塁打を許し、8番タイラー・ウェードには右前適時打を食らった。9番ジャクソン・メリルを空振り三振でようやく3アウトになった。ベンチに戻った後はロバ―ツ監督と話し込む様子も見られた。山本は1回43球5失点でこのまま降板となった。 NPB史上初の3年連続沢村賞、MVPという実績を引っさげ、オリックスから12年総額3億2500万ドル(約461億円=契約発表時のレート)という巨額契約で入団したことも話題を集めた。試合前会見では「いつも通りにしていけたら」と自然体で臨むことを示していたが、まさかの大乱調。苦しいデビューとなったがここから巻返せるか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]