三田佳子 82歳「人生をしょって立ってるような」 演じることの難しさを語る
日テレNEWS NNN
俳優の三田佳子さん(82)が18日、映画『湖の女たち』の公開記念舞台挨拶に福士蒼汰さん(30)、松本まりかさん(39)、浅野忠信さん(50)、大森立嗣監督とともに登壇。演技の難しさについて語りました。 【画像】三田佳子、梅宮さんは「同志」
映画は、『パーク・ライフ』『悪人』などで知られる芥川賞作家・吉田修一氏による同名小説が原作。湖畔の介護施設で起きた老人の殺人事件をきっかけに、登場人物たちが一心不乱に真実を求める姿を描いた物語。三田さんは、80年間ある秘密を抱えている被害者の妻で90歳の松江を演じます。 三田さんは、「もう長いことこういう仕事してるんですけど、なにか妙にね、皆さんと並びますとちょっと緊張しています」と挨拶。撮影について「突然真ん中にでてきて、すべてを表現して消えていかなきゃいけない。あとの邪魔になってもいけない。(大森監督は)難しい役をよく言ってきてくださいましたと思いました。緊張もしましたし、人生をしょって立ってるような」と振り返りました。 さらに、三田さんは、自身が演じた役について「松江さんは、美しいものを見たことがないということをずっと言い続けて、ずっと感じ続けて、これから先、あと死ぬだけだ。夫も亡くしたし。そういう人を演じられたっていうのは、役者として、とても冥利(みょうり)に尽きましたし、皆さんにこういうことを演じた三田佳子を見ていただけたっていうことをとてもうれしく思います」と語りました。 また、実年齢より上の90歳の老婦人という役どころについて「老という字がつく役を演じるには、背中を丸くして、顔も必要以上にシミを出して」と苦労を明かすと、大森監督から「(三田さんが演じた役は)ものすごく難しかったと思います」と、ねぎらいの声が。すると、三田さんがすぐに「あ、そう! 分かってたのね、監督!」と笑顔を見せました。