【阪神】岡田監督逆転負けで攻守に苦言「他選手見たらええねん」「全部初球やんか。点入ってんの」
<阪神2-5DeNA>◇22日◇甲子園 4番の1発が希望だ。阪神大山悠輔内野手(29)が、1軍復帰後初本塁打を放った。2回にDeNA東から左越えの先制4号ソロ。不振で2軍落ちし、前日21日に出場選手登録された主砲の待望アーチ。4回には一時1点差に迫る適時打を放ち2打点の活躍も、チームは逆転負けで連勝は「3」でストップした。首位広島とは2・5ゲーム差に広がり、3位DeNAと0・5ゲーム差。岡田彰布監督(66)は攻守両面で苦言を呈した。 【写真】ベンチで厳しい表情を見せる岡田監督 ◇ ◇ ◇ DeNAのエース左腕を相手に、5点を失えば厳しい。東は今季負けなし。この試合で、昨年から23試合連続クオリティースタート(6回以上、自責3以下)を記録した。阪神の連勝が「3」で止まり、岡田監督は反発力のない打線を嘆いた。「引っ張って、まともなファウルしてんの大山と渡辺2人だけやんか」と右打者2人を挙げ「今は打った結果の映像が出るからな。他の選手の見たらええねん。人の打席をな」と指摘。ナインに“勉強不足”を訴えた。 「(他の打者が)どないして打ってるとかな、ずっと1年間、勉強したらええねん。積み重ねなわけやから。そんなん簡単なことと思うよ。プロ野球選手やからな、プロやからな。なんか人のを見て、自分と違うとかな。打ってる人はやっぱ、ええポイントで打ってるな、とか」 3連勝の後の1敗だが、重苦しい空気が漂う。「内容が悪いからやろ」。森下、佐藤輝、前川はそろって欠場。3~7番に右打者を並べたが実らなかった。 火種はバッテリーにも飛んだ。「3ランはちょっとのお…」と3回に伊藤将がオースティンに浴びた1発が痛い。7回に浜地が浴びた適時打も含め、初球を痛打された。ミーティングでは繰り返し伝えてきたことだ。「全部初球やんか。点入ってんの。なんで注意せえへんのやろな。毎回や。なんぼいうても一緒や」。 試合中、雨もぱらつく中で逆転負け。攻守に嘆きが止まらなかった。岡田監督の監督通算700勝もお預け。首位広島とは2・5ゲーム差。3位DeNAは0・5ゲーム差と背後に来た。長い梅雨は避けたい。【中野椋】 ▼阪神は先発から外れた佐藤輝、森下、前川の3選手が最後まで出番がなかった。3選手は今季、開幕1軍入りしており、3人そろって出番がなかったのはチーム36試合目にあたる5月12日DeNA戦(横浜)以来、今季2度目。同試合は糸原が三塁、ノイジーと井上が外野で先発。才木がDeNA打線を4安打完封し1-0で勝った。交代選手なしの9人野球で出番はなかった。