福山で不燃ごみの中から発見の400万円、広島県の収入に 所有者見つからず
広島県福山市箕沖町のリサイクル工場で昨年11月に不燃ごみの中から発見された現金約400万円について、20日の保管期限までに所有者が見つからなかったことが広島県警などへの取材で分かった。遺失物法に基づき、県の収入になる。 【写真】リサイクル工場に集まった不燃ごみの中から発見された1万円札 市環境施設課によると、現金は昨年11月17日、細かく砕いた不燃ごみをダンプカーの荷台に落とし込む施設の出口で作業員が見つけた。同日と20日にかけ、1万円札383枚と断片になった17枚が見つかり、福山東署に届けた。市は持ち主が見つかった時に謝礼を請求したり、見つからなかった時に受け取ったりできる権利を放棄した。 県警と県財政課によると、数件の問い合わせがあったが、いずれも現金の発見状況などと合致しなかった。県は毎年度、落とし主が見つからない数千万円が帰属することを見越し、当初予算を計上している。今回の現金は警察費として、落とし物や拾得を届け出る用紙の印刷費に使われるという。
中国新聞社