【MotoGP】カタルーニャグランプリ Moto3佐々木歩夢は「価値ある4位」フィニッシュ
◇オートバイロードレース世界選手権シリーズMotoGP 第11戦カタルーニャグランプリ決勝(3日、スペイン・カタルーニャサーキット) 【動画】日本GPまであと3週間 カタルーニャGP・3クラスの決勝ハイライト スペインはバイクレース王国。スペイン第2の都市バルセロナを中心とするカタルーニャ州はマルク・マルケス選手はじめ、多くのMotoGP参戦ライダーを輩出している土地柄。今年は地元出身ライダーの活躍に沸きました。 日本人ライダーの成績をまとめてお伝えします。 ■Moto3クラス Moto3決勝で佐々木歩夢選手(日本/ハスクバーナ)は4位。連続表彰台記録が6でストップ。それでも13ポイントを獲得しました。 一見、4位は残念な結果にも見えますが、90年代、2度GP125世界王者の坂田和人さんは中継の中で「うまくいかないとき、可能な限り良い位置でフィニッシュすることがタイトル争いには大切」と解説していました。 佐々木選手は13番グリッドスタートでラストラップに入った時点で8番手。そこから4位で13ポイントを獲得。最終周での転倒でノーポイントだったポイントリーダーのダニエル・オルガド選手(スペイン/KTM)とのポイント差を13にすることに成功しています。 そのほかのMoto3の日本人は、鳥羽海渡選手が7位、鈴木竜生選手が8位、山中琉聖選手が9位、古里太陽選手は14位。今季2度目の日本勢5人全員ポイント獲得となりました。 ■Moto2クラス 中排気量のMoto2クラス、小椋藍選手(日本/カレックス)は、初日トップタイムと好発進も決勝は7位でフィニッシュ。 「後半戦で去年(3勝)より勝つことが目標」と静かに闘志を燃やす小椋選手の巻き返しに期待です。 ケガから復帰3戦目となった野左根航汰選手は24位。優勝ライダーとの差はこれまでで最短39秒台、進化しています。羽田太河選手はイギリスGPでのケガで欠場しています。 ■MotoGPクラス 最高峰クラスでは地元カタルーニャ出身のアレイシ・エスパルガロ選手(スペイン/アプリリア)が土曜日のスプリントレースを初めて制しました。 日曜日の決勝はスタート直後の多重クラッシュ、続く複合コーナーでも大きなアクシデントが発生。これでレースは中断。1周減らし23周に減らして決勝再スタート。 制したのはアレイシ選手。生家がコースから5キロ圏内という環境の中、初の土日優勝。アプリリア勢初のワンツーフィニッシュ、スペイン勢表彰台独占とお祭り状態。特にアレイシ選手にとっては素晴らしい週末になりました。 マシンの戦闘力の問題に苦しむ中上貴晶選手(日本/ホンダ)は、後半戦初ポイントをわずか1Pながら獲得しています。 ■残りは9レース 以下、今後のスケジュール ⑫サンマリノ9月8日~10日 ⑬インド9月22日~24日 ⑭日本9月29日~10月1日 ⑮インドネシア10月13日~15日 ⑯オーストラリア10月20日~22日 ⑰タイ10月27日~29日 ⑱マレーシア11月10日~12日 ⑲カタール11月17日~19日 ⑳バレンシア11月24日~26日 今年の日本グランプリは第14戦として9/29(金)ー10/1(日)栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにて開催されます。