外交部「大部分の当選者、台湾との関係維持を支持」 ツバル総選挙
(台北中央社)外交部(外務省)は27日、中華民国(台湾)と外交関係を持つ南太平洋の島国、ツバルで26日に行われた総選挙について、大部分の当選者は駐ツバル大使館と密接にやりとりをし、台湾とツバルの関係維持を支持している議員だとの認識を示した。 ロイター通信は27日、親台湾派のカウセア・ナタノ首相が落選したと報道。一部でツバルが台湾との関係を見直す可能性が取り沙汰されている。 外交部は、ツバルとの関係について、民主主義や自由、法の支配などの普遍的な価値を共有しているとし、民主的に行われた選挙で、ツバル国民が自ら決めた結果を尊重すると表明。議会の顔触れが入れ替わるのは民主主義国家では正常な状況だとした上で、一部メディアが台湾とツバルの外交関係に変化が生じる可能性を報じていることについては「遺憾だ」とした。 また今後のツバルの政局を注視し、引き続き当選した議員との友情や協力関係を深め、双方の友好関係の安定を確保したいとした。 外交部によると、林東亨(りんとうこう)駐ツバル大使は選挙後、政府と国民を代表し、ツバルのトフィガ・バエバル・ファラニ総督と当選した議員らに祝意を伝えた他、蔡英文(さいえいぶん)総統からの選挙の円滑な実施を祝うメッセージを伝えたとしている。 (呉昇鴻/編集:齊藤啓介)