土砂崩れ現場で遺体発見 珠洲・仁江 65歳男性か
能登半島地震による土砂崩れで2人の安否が分からなくなっていた珠洲市仁江町の現場で6日午前、男性が土砂の中から見つかり、その場で死亡が確認された。連絡が取れない中谷春一さん(65)とみられる。 緊急消防援助隊京都府大隊によると、6日午前10時22分ごろ、男性の体の一部が土砂に埋もれた状態で見つかった。隊員が手で土砂を取り除き約30分後に男性を救い出したが、既に死亡しており、親戚が春一さんだと確認したという。 この日は消防や警察、自衛隊が155人体制で捜索に当たった。現場では土砂崩れに巻き込まれたとみられる妻りう子さん(66)の行方が分かっていない。 ●「長い間、つらかったと思う」 春一さんの娘の夫である石川県警警察官、大間圭介さん(42)=金沢市=は「長い間、つらかっただろうなと思う。ようやく見つかってよかった。発見していただいてありがたい」と話した。 元日は中谷さんの家に大間さんら親戚が集まっていた。中谷さんは庭仕事をしている時に土砂に流されたとみられ、大間さんは「近くにいたのに、助けられなくて申し訳ない」と悔やんだ。安否不明のりう子さんについて「早く見つかってほしい」と願った。