[3.6 ルヴァン杯1stラウンド1回戦 愛媛 3-4(延長) 長崎 ニンスタ] 　ルヴァン杯は6日、1stラウンド1回戦を開催し、ニンジニアスタジアムでは愛媛FC(J2)とV・ファーレン長崎(J2)が対戦。4-3で延長戦を制した長崎が初戦を突破し、4月17日の2回戦で磐田(J1)と対戦する。 　昨季のJ3を制して3年ぶりにJ2に復帰した愛媛は、2日のJ2リーグ第2節清水戦(●0-2)からMF深澤佑太、DF小川大空、DF尾崎優成を除く先発8人を変更。一方、第2節仙台戦を1-2で落とした長崎は同試合からMF山田陸、DF田中隼人を除く先発9人を入れ替え、この一戦を迎えた。 　開始早々の前半2分に試合を動かしたのはアウェーの長崎だった。最終ラインから送られたボールで右サイドを抜け出したFWマルコス・ギリェルメの弾道の低いクロスはGK徳重健太に触れられるも、こぼれ球をFWエジガル・ジュニオが押し込んでスコアを1-0とした。 　しかし、21分、PA内でボールを受けようとしたFWベン・ダンカンが相手選手のファウルを誘い、愛媛がPKを獲得。ベン・ダンカン自身がキッカーを務めると、きっちりとネットを揺らして試合を振り出しに戻す。だが、32分にPA外でボールを受けたMFマテウス・ジェズスが相手2人に対応されながらも左足のシュートでゴールを陥れ、長崎が勝ち越しに成功した。 　2-1と長崎がリードしたまま後半を迎え、スコアが動かずに試合が進むと、ともに選手交代を行うなど流れを引き寄せようと試みる。すると、32分、MF菊地俊介が放ったヘディングシュートはポストを叩いたものの、こぼれ球を高卒ルーキーのFW舩橋京汰が蹴り込み、愛媛が試合を振り出しに戻した。 　さらに37分、CKのこぼれ球を拾ったMF佐藤諒が鋭い切り返しで寄せてくる相手をかわすと、PA外から弾道の低い右足ミドルを叩き込み、愛媛が一気に逆転。だが45分、PA内でDF飯尾流太郎が倒されて長崎がPKを獲得すると、キッカーを務めたFWフアンマ・デルガドがネットを揺らして土壇場で長崎が追い付いた。 　3-3で延長戦に突入すると、ともにゴールに迫る場面を作り出しながらも相手の体を張った粘り強い守備に遭い、なかなか勝ち越しゴールを奪えない。延長後半10分には2枚目のイエローカードが提示されたDFパク・ゴヌが退場となり、愛媛が数的不利に陥った。すると、延長後半13分、左サイドから送られたクロスを受けたマテウス・ジェズスが左足で決めて決勝点をマークし、長崎が4-3で死闘を制した。