アイカーン氏、イルミナとの新たな委任状争奪戦を断念-関係者
(ブルームバーグ): アクティビスト(物言う投資家)のカール・アイカーン氏は今年、遺伝子解析ツール開発会社イルミナに新たな委任状争奪戦を仕掛けることを断念したと、事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語ったところでは、アイカーン氏はイルミナ取締役会の新たな候補者を期限までに指名しなかったという。
イルミナの担当者はコメントを控えた。アイカーン氏率いる投資会社アイカーン・エンタープライゼズの広報担当のコメントはすぐには得られなかった。アイカーン氏の決定については、ロイター通信が12日先に報じていた。
ブルームバーグ・ニュースは昨年12月、アイカーン氏がイルミナの取締役会に7人もの候補者を指名することを検討していると報じた。同氏は、がん検査技術を手がける新興企業グレイルの買収が失敗に終わったことを巡り、イルミナ経営陣の対応を批判していた。
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原題:Carl Icahn Said to Drop Plans for New Illumina Proxy Fight(抜粋)
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Crystal Tse