上京した息子から「電気代が高すぎて払えない」と連絡がありました。「2023年」と「2024年」で何が違うのでしょうか?
「電気代が高すぎる」「電気代が高くなったせいで生活が苦しい」 上京した息子からこのような相談や愚痴があったことがある人も多いのではないでしょうか。現在、電気代だけでなく、食品や日用品などさまざまなものの値上げが続いています。現状、値上がりが止まる見込みはなく、今後も続くのであれば、さらなる節約方法の検討や家計の見直しが必要です。 本記事では、2023年と2024年の電気代の違いについて解説します。電気料金が高くなった背景や家計への影響、節約方法についても解説するので、今後の参考にしてみてください。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
2023年・2024年の平均的な電気代
2024年になり、どのくらい電気代が上がっているかを知るためにも、2023年と2024年の平均的な電気代についてみていきましょう(表1)。 表1
表は総務省統計局 家計調査(2023年・2024年)を基に筆者が作成 2023年と2024年を比べると、単身世帯・二人以上世帯のどちらも電気代が値上がりしていることがわかります。特に、二人以上世帯では約3000円も値上がりしており、家計への影響が考えられます。
電気代の基本
請求されている電気代が、どのように算出されているのかわからない方も多いのではないでしょうか。電気代は、以下の4つの要素で構成されています。 ・基本料金 ・電力量料金 ・燃料費調整額 ・再生可能エネルギー発電促進賦課金 基本料金は契約アンペアによって金額が異なり、電気を使用していなくても発生することが特徴です。電気の使用量に応じて変化するものを電力量料金といい、電気単価×使用量で計算されます。 燃料費調整額とは、供給している電気を発電するために使用している燃料の市場価格を反映した額です。燃料費が高騰した場合には、電気代に上乗せされることになります。 また、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーによって発電した電力を対象に、電力会社が支払った費用のうち消費者が負担する額を指します。