この春訪れたい、美食都市・ドバイ 地元食材を使いサステナブルを徹底する 絶品レストラン3選
世界屈指の大都市へと変貌と遂げたアラブ首長国連邦(以下、UAE)のドバイ。ドバイには「200Nations 1Country」という言葉があります。多様な人々が集まるからこそ、ドバイは世界の食が集まる“美食都市”。その最先端を行くレストランを紹介します。 【画像】人気レストラン「BOCA」の「SUPERFOODS & DESERT PLANTS 」。昔から、ドバイの人々は砂漠に自生する植物を収穫して、食べていたそう。
石油の採れないドバイが美食都市になれた理由
ドバイは石油が採れない。 オイルマネーを背景に発展したと思われがちですが、ドバイは石油埋蔵量が少なく、質の良くない石油しか採油できなかった――という歴史があります。UAEは、その名の通り7つの首長国から構成される連邦国家。7つの首長国は、それぞれ独自の行政の下で政治や経済を動かします。そのため、石油が潤沢に眠っていたお隣のアブダビは、オイルマネーを手にすることができましたが、石油の採れないドバイは別の道を模索するほかありませんでした。 ドバイは、エコノミックフリーゾーンを創設することに活路を見出した結果、名だたる企業が集まるようになり、高い競争力を誇る世界屈指の都市へと成長。結果、「200Nations 1Country」と呼ばれるほど、ヒトやモノが集まるようになりました。 ドバイの金融街の中心にある、モダン・ヨーロピアン・レストラン「BOCA(ボカ)」は、「進化」という言葉がぴったりのレストラン。「BOCA」は、スペイン料理を基調としながら、地場の食材を使うことで“ドバイらしさ”と向き合っています。 「ドバイには、現代的な表現がなかった。少し遊び心があって、創造性を発揮できるレストランを作りたかった」(オーナーシェフOmar Shihabさん)。 「PURE HARVEST’S TOMATO AND STRAWBERRY GAZPACHO」で使用するイチゴとトマトは、地元UAE産のものを使用しています。国土の大半を砂漠が覆うUAEで、「どうして野菜や果物が収穫できるのか?」と思うかもしれませんが、組み上げた海水を真水に変える淡水化プラントが多数あり、その水を利用した水耕栽培が各地で行われているのです。単に美味しいだけではなく、「驚き」を与えてくれることも、現在進行形のドバイの食の面白さの一つです。