「次は自分がSになって可愛がってやる」田村瑠奈被告(30)と被害男性の“クラブで出会った夜” 父・修被告の調書で「今回は責める番だ」【ススキノ事件・第2回公判】
「SMがしたいようだ」
修被告は「9時に迎えに来て」と言われ了承。瑠奈被告、修被告、被害男性の3人で店を出て、修被告は駐車場に、2人は歩いて移動したという。修被告は浩子被告に、瑠奈被告がカラオケに行く旨を伝えて仮眠して待っていた。修被告が車を止めて待っていると、瑠奈被告は約束の時間を約1時間、遅れて戻ってきた。後部座席に乗り込むなり……。 「カラオケに行くと思っていたらホテルで、休憩すると思っていたら性行為を求められた」 瑠奈被告は、避妊をしないで行為をされたことに憤っていたという。4~5日たって体調が徐々に回復してくると、「約束を破られた。直接謝って欲しい」と何度も言うようになったという。そこで、被害男性を探すために、クラブを調べ、2人で向かった。そしてクラブ「B」に行くと被害男性を見つけた。 「私は娘に、ちゃんと言って謝ってくれないなら『二度と会わないほうがいい』と伝えた。娘は被害者のところに向かい2人で何か話をしていた。被害者は頭を下げたり握手をしたり、最後はハグをして仲良くステップを踏んでいた」(同) 戻ってきた瑠奈被告は「ちゃんと謝ってくれた。許すことにした。また会うことにした」と言ったという。次に会うのは7月1日と決まっていた。事件が発生した日だ。
「前回責められたから、今回は責める番だ」(同)──当日を前にこう話していたという瑠奈被告。 「SMになぞらえて言っているのだろうと思いました。『次は自分がSになって可愛がってやる』と言っていた。私は、2人の間でまたトラブルがあったら、と心配していた。不本意なことが起きる可能性がある。しばらく経って妻(浩子被告)に、『娘が(被害男性と)SMしたいようだ』と言うと、会ってほしくなさそうでした」(同) 瑠奈被告と被害男性は、大きなトラブルとなりながらも、再び二人で会うことになった。そしてついに事件当日を迎えてしまう──。 ◆取材/高橋ユキ(ジャーナリスト)
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