「小松冬とまと」店頭並ぶ 味の濃さアピール 1月上旬まで30トン
JA小松市がブランド化を図る「小松冬とまと」が14日、県内の店頭に並んだ。年間で最も甘みが強くなる時期のトマトで、来月上旬までに金沢や小松の市場に30トンの出荷を見込む。同市島町のAコープ粟津店では、生産者が買い物客に試食を呼び掛け、味の濃さをアピールした。 冬の小松産は、競合する太平洋側の産地に比べて色が薄く育つため、昨シーズンまで出荷を避けていた。見た目よりも味で勝負する小松冬とまとの出荷は2季目となり、今季は夏秋トマトを生産した農家55人のうち約30人が栽培している。品種は「りんか409」か「麗月(れいげつ)」を用いている。 Aコープ粟津店では、生産者の山村朋(たぐい)さん(45)=小松市清六町=ら2人が法被姿で店頭に立ち、試食した買い物客から「おいしい」との声が聞かれた。山村さんは「夏よりも生産に時間がかかるが、濃い味に仕上がっている。ぜひ試してほしい」と話した。