ゴールドマン、対ポンドで一段と強気な見方-米大幅利下げ後に
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループは、米利下げに伴う長期的なドル低迷によって、英ポンドが特に大きな恩恵を受けるとの見方を示した。
ゴールドマンは年初からポンドに対して強気な見方を示しているが、現在は今後12カ月間で対ドルで1.40ドルに上昇すると見込む。従来予想では1.32ドルだった。
イングランド銀行(英中央銀行)が利下げペースを加速させることに消極的な一方で、米国やユーロ圏では景気を支えるためにより積極的な緩和策が取られていることが背景にある。多くのストラテジストや投資家が英中銀は最終的に利下げで他国・地域に追い付く必要があると述べるが、ゴールドマンは英国の成長はなお堅調だと指摘する。
カマクシャ・トリベディ氏らゴールドマンのストラテジストはリポートで、「リスクのベータ値と堅調な成長の勢い、さらに辛抱強い英中銀がポンドの支援材料となっている」と指摘。「市場は米リセッション(景気後退)リスクを除外しており、ポンドのようなプロシクリカルな通貨やリスク資産が有利となっている」と続けた。
原題:Goldman Turns Even More Bullish on Pound After Big Fed Rate Cut
(抜粋)
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Anchalee Worrachate