テレビ朝日の夏の甲子園応援ソングを「ねぐせ。」が担当 大抜てきに「ホームランを打たれたような感覚」
名古屋発の4人組バンド「ねぐせ。」が、テレビ朝日系で放送される夏の全国高校野球選手権大会(8月7日開幕)の関連番組の応援テーマソングに書き下ろし曲「ずっと好きだから」を提供することが決まった。ハイライト番組「熱闘甲子園」を制作するABCテレビ(大阪市)が13日、発表した。 「ねぐせ。」は「笑顔がモットー」を合言葉に名古屋で2020年8月に結成。23年には初の東名阪ワンマンツアーを開催するなど、人気急上昇中のバンドだ。テレ朝系の甲子園応援ソングは、近年では「嵐」(18年)、「Official髭男dism」(19年)、「なにわ男子」(21年)らが担当してきただけに、大抜てきとなる。 4人はこのほど、兵庫・西宮市の甲子園球場を訪問した。曲を手掛けるボーカル&ギターのりょたちは、過去のアーティストの継承に「正直、恐れ多い」といい、楽曲提供を依頼された際は「ホームランを打たれたような感覚。ここ甲子園に来て、やっと実感が湧いてきた」と、驚きぶりを独特に表現。楽曲については「今までは、人間のマイナス感情や弱い部分を『大丈夫だよ』と支える曲を書いてきたんですが、応援歌ってことで、背中を押してあげられるように」と説明した。 ドラムのなおとは「自分たちで言うのも何ですが、最高の曲ができた。名だたる方々と名前が並ぶことに、恥じないようなアーティストになっていかないと、という気持ちも同時に芽生えた」と熱を込めた。ベースのしょうとも「ここに足を運んで、曲に対する熱量が、さらに出た。毎年、親戚の集まりではテレビは甲子園一択。見ていたものに曲で関われるのはすごくうれしい」と喜んだ。ギターのなおやは、イチロー氏、工藤公康氏らが輩出した高校野球の名門・愛工大名電高出身。「イチロー記念館を見に行って、名電の歴史に振れたことも踏まえて、ここに来て、すごく感慨深い」とアルプススタンドを見渡した。 地元・名古屋の中日の本拠地・バンテリンドームは全員訪れたことがあるが、甲子園は初めて。「デカいっスね! 本当にオーラがある。ドームには空がない分、広く見える」と4人ともワイワイがやがや。甲子園でのライブも一流アーティストの証しだ。6月13日には初の日本武道館単独公演を控えるが、なおやは「(甲子園でも)ぜひやりたい。そのためにも頑張ります!」。なおとは「5、6年後にはここを埋められるアーティストになりたい」と球児のように夢をはせた。 また、地方大会の模様を伝える同局系「甲子園への道」(7月23~29日)のキャスターはABCテレビ・福戸あやアナウンサーが務める。 《過去のテレビ朝日系・夏の高校野球応援ソング 「熱闘甲子園」テーマ曲》 ◆2003年 藤井フミヤ「SUMMER BOY」 ◆2004年 ZONE「glory colors~風のトビラ~」 ◆2005年 スガシカオ「奇跡」 ◆2006年 スキマスイッチ「スフィアの羽根」 ◆2007年 ウルフルズ「両方 For You」 ◆2008年 福耳「夏はこれからだ!」 ◆2009年 秦基博「Halation」 ◆2010年 FUNKY MONKEY BABYS「あとひとつ」 ◆2011年 川上ジュリア「ずっとここから」 ◆2012年 GReeeeN「pride」 ◆2013年 コブクロ「ダイヤモンド」 ◆2014年 関ジャニ∞「オモイダマ」 ◆2015年 Superfly「On Your Side」 ◆2016年 AKB48「光と影の日々」 ◆2017年 高橋優「虹」 ◆2018年 嵐「夏疾風」 ◆2019年 Official髭男dism「宿命」 ◆2020年 コロナ禍で大会中止 ◆2021年 なにわ男子「夢わたし」 ◆2022年 平井大「栄光の扉」 ◆2023年 EXILE ATSUSHI feat.東京スカパラダイスオーケストラホーンセクション「フォトグラフ」
報知新聞社