有機フッ素化合物PFAS把握へ 国が水道水の全国調査自治体などに報告を要請
RAB青森放送
三沢市のため池や全国各地で検出されている有機フッ素化合物PFASについて政府が初めて水道水の全国調査に乗りだし自治体などに報告を要請しました。 PFASは人工的に作られた有機フッ素化合物で、全国の水道水や井戸水で高濃度の検出が相次いでいます。有害性が指摘され国際的な規制が進んでいますが、はっきりとした健康への影響は明らかになっていません。 県内では三沢市のアメリカ軍三沢基地に隣接するため池で検出されています。三沢市はため池の調査と合わせてすでに市内の水道水の検査をし問題がないことを確認しているということです。 ただPFASの水質検査は各地で任意のため、政府が全国で汚染の実態を把握することが緊急の課題だと判断したものです。県によりますと要請では上水道と簡易水道などを対象にこれまでの水質検査の結果を報告することや、1度もPFAS検査をしていない事業者などに対してはことし9月30日までに実施し報告することを求めています。国は結果をもとに現在「暫定」としている目標値の見直しの検討などに活用する方針です。