ダニエル・デュボア、オレクサンドル・ウシクの試合後インタビューに乱入 対戦を要求 | ボクシング
ウシクとフューリーの再戦後、ダニエル・デュボアがリングに乱入。対戦を直訴した。
日本時間12月22日、タイソン・フューリーを今年2度目の判定で下したオレクサンドル・ウシクは、試合後インタビューの最中に思わぬ乱入を受けた。リングに上がったのは、なんとダニエル・デュボアである。 現IBFヘビー級世界王者のデュボアは、サウジアラビア・リヤドで行われたメインイベント終了後にマイクを奪い、ウシクにこう宣言した。 「ウシク、リベンジさせてくれ。前回の“盗まれた”判定を取り返したいんだ。やろうぜ!」 これに対しウシクは「問題ない。フランク・ウォーレン(プロモーター)はどこだ?実現してくれ。長官(サウジアラビア娯楽調長官のトゥルキ・アル・シェイク氏)はどこ? デュボアとの試合を調整してほしい。ありがとう」と応じた。 ウシクは2023年8月にデュボアを9ラウンドKOで下ししているが、試合は物議を醸した。第5ラウンドにデュボアが右ボディブローでウシクを倒したものの、ウシク陣営はローブローだと主張し、レフェリーも同じ判断を下した。しかしリプレイを見ると、そのボディブローはベルトライン上に当たっているように見え、実際はダウンやノックアウトが成立していた可能性が指摘された。デュボアが「盗まれた判定」と呼ぶのは、この一件が理由だ。 その後デュボアは勢いに乗り、2023年12月にジャレル・ミラー、今年6月にフィリップ・フルゴビッチ、そして9月にはアンソニー・ジョシュアを相次いでノックアウトし、好調を維持している。 このパフォーマンスの高さゆえに、ウシクとのアンディスピューテッド(4団体統一)王座戦を再び望むのも当然だろう。ウシクはタイソン・フューリーとの24ラウンドに及ぶ激闘を終えたばかりながら、「問題ない、準備はできている」と再戦に前向きな姿勢を見せている。 ただし、この再戦が現実のものとなるには、デュボアが2024年2月22日にリヤドで予定されているジョセフ・パーカー戦でIBFタイトルの防衛に成功しなければならない。この一戦を乗り越えれば、ウシクとの再戦が一気に加速しそうだ。
Mark Lelinwalla