特殊詐欺「新たな捜査手法を」 三重県警、難波本部長が年頭訓示
三重県警は7日、県警本部で仕事始め式を開いた。難波正樹本部長は刑法犯の認知件数が増加傾向であることなどを念頭に「極めて厳しい現状。情報収集に努め、取り締まりを推進してほしい」と訓示を述べた。 式には、県警本部の部長や課長など、幹部職員約110名が出席。難波本部長が昨年の活動を振り返り、今年の取り組みについて話した。他の職員や警察署員らは配信で訓示を受けた。 難波本部長は「特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺による被害が増加している。新たな捜査手法や知識を駆使し、積極的な検挙活動を進めてほしい」と述べた。 能登半島地震の発生や昨年8月に初めて南海トラフ地震臨時情報が発表されたことを踏まえて「大規模災害がいつ発生しても対処できるよう、平素からの備えを着実にしてほしい」と話した。 また、昨年は警察官が盗撮や飲酒運転などで懲戒処分を受ける事案が相次いだことから「警察の仕事は県民からの信頼で成り立っている」と強調。「常識と緊張感を持って仕事に取り組んでほしい」と呼びかけた。