ボストン・ダイナミクス、完全電動の人型ロボットを発表(海外)
ボストン・ダイナミクスは4月17日、完全電動となる最新の人型ロボットを発表した。 同社は4月16日に、油圧式のアトラスを引退させている。 ボストン・ダイナミクスは新型アトラスを、まずはオーナー企業のヒョンデ(Hyundai)での商業利用を検討するという。 ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)は、古いものを捨て、新しいものを取り入れている。 同社は2024年4月16日、油圧式人型ロボット「アトラス」を引退させ、翌17日に完全電動の新型「アトラス」を披露する動画を投稿した。 「今後、世界で最もダイナミックな人型ロボットが、研究室で、工場で、そして我々の生活の中で、実際に何ができるかを披露することを楽しみにしている」と同社は4月17日のプレスリリースで述べている。 「電動バージョンのアトラスは、ますます強く、器用で、機敏になるように設計した。人間のフォームファクター(形状や大きさを決定する要因となるもの)に似ているかもしれないが、人間の可動域に制約されることなく、タスクを完了するために最も効率的に動くようにしている。つまり、アトラスは人間の能力を超える動きをすることができる」 動画では、地面に横たわるアトラスが脚を持ち上げ、足先を胴体の横に置き、そのまま立ち上がると、胴体を回転させてカメラに向かって歩いてくる。 ボストン・ダイナミクスは新型アトラスの商業利用を模索しており、まずはヒョンデ(Hyundai)での商業利用に着手するという。同社は2021年にボストン・ダイナミクスを買収した。 ライバルのアジリティ・ロボティックス(Agility Robotics)は、アマゾン(Amazon)が「Digit」という二足歩行ロボットを用いて倉庫で商品を持ち上げたり移動させたりできるようにする提携を結んでいる。
Sarah Jackson