璃明武（左）、大久保（右）が　それぞれ番狂わせを狙う

　7月7日（日）東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD MAX 2024』の［ -55kg世界最強決定トーナメント］の一回戦の組み合わせ発表会見が5月29日、行われた。 　Krush同級王者・璃明武（23=K-1ジム総本部チームペガサス）は、今年3月に玖村将史と激闘したルカ・チェケッティ（33=イタリア）と。初代Krushフライ級王者・大久保琉唯（19=K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER）は、同じ19歳の中国ホープとの対戦が決定した。 【動画】衝撃！チェケッティの強烈飛びヒザで、相手の左目が”宇宙人のよう”に腫れ… 　トーナメントは8人制で行い、7月7日（日） に1回戦、9月29日（日）に準決勝と決勝戦が行われる。 　日本人選手はK-1同級王者・金子晃大（27=K-1ジム自由が丘/FROG GYM）、そのライバル玖村将史（25=K-1ジム五反田チームキングス）、そして璃明武と大久保が決定していた。 　大久保の一回戦の相手は、大久保と同じ19歳にして戦績25勝（3KO）1敗のジャオ・ジェンドン（中国）に決定。身長も175cmと、大久保の176cmの長身とほぼ同じという好敵手だ。強烈な左右フックの連打を持つ。 　ジャオは欠席したがメッセージで「私は高い実力を有した選手。キックばかりでなくあらゆる攻撃を使い、優勝し、さらに55kgのベルトも手に入れます」と豪語した。 　大久保はジャオの印象を「パンチャーで強い印象。難しい戦になるが必ず勝って次に繋げる」と意気込む。また「回転力は自分のほうがある、やりやすい相手」と自信も見せる。　 　大久保は日本人の中で唯一人バンタム級からのエントリーだ。力不足との声もあるが、大久保は「下馬評では勝てないと思われてるが、良い勝ち方をして『7月大久保いけるんじゃないか』と示したい。出るからには勝ちに行くんで、金子選手と玖村選手みたいに言われてるけど、そこは崩す」と下剋上を狙う。 　さらに批判に対しては「ストレスは感じない。黙ってろと。SNSで発信してるほうだからごちゃごちゃ言われるけど、黙って見ててくれ」と外野を黙らせる戦いをする。 　決勝で戦いたい相手として「逆ブロックで璃明武選手にひっくり返してもらって、下馬評を崩しあって戦いたい」と璃明武は金子を、自分は玖村を食って2人で戦いたいとした。 　璃明武の一回戦の相手は、WAKO-PRO世界フェザー級（-58.2kg）&バンタム級（-56.4kg）二階級制覇のルカ・チェケッティ。今年3月にK-1初参戦すると、玖村将史と対戦し好勝負を展開している。サウスポーからの強烈な左右のストレートを持ち、戦績は44勝（10KO）6敗。 　璃明武はチェケッティについて「パワーがある」と評価。試合展開については「一番はわかりやすくKO。判定だとしても圧勝したい」と差をつけて勝利する。 　世界トーナメントに自身が選ばれたことに、こちらもネットでは批判の声もあったというが、璃明武は「だったら日本人2人（金子と玖村）と、後は外国人でやればいい。自分が呼ばれたのが現実」と実力で枠に入ったとプライドを露わにする。 　決勝で対戦したい相手として「同じことを言われちゃったかな。自分も色々言われてるみたいなんで、大久保選手は良い選手なんで、二人で」と、こちらも大久保と番狂わせ同士、決勝で会おうと呼びかけた。