日経平均〈大幅安〉だが…「株価調整は一時的。長期上昇トレンドは継続と判断」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
調整は一時的で健全なもの、仮に今月37,000円台に下げても長期上昇トレンドは継続と判断
今後を展望した場合、(1)米半導体関連銘柄の業績に悪材料が出ている訳ではないこと、(2)米国での早期連続利下げや日本の連続利上げが織り込まれない限り、急激なドル安・円高は見込みにくいこと、(3)現物と先物の価格差が解消すれば、裁定取引を通じた現物需給への影響は小さくなることを踏まえると、足元の日経平均の下げは一時的なものにとどまり、健全なスピード調整となる公算が大きいと思われます。 企業業績の回復傾向が続き、資本効率の改善など企業改革が一段と進展し、明確な賃金引き上げの動きが確認できれば、日経平均の上昇基調は維持される可能性が高いと考えています。日経平均は現在、10年超続いた長期上昇トレンドの上値抵抗線を大きく上抜けており(図表2)、この上値抵抗線の3月末の水準は34,900円程度です。そのため、仮に3月中に37,000円台まで調整が進んだとしても、長期的な上昇トレンドは継続中と判断されます。 (2024年3月12日) ※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日経平均〈大幅安〉だが…「株価調整は一時的。長期上昇トレンドは継続と判断」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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