全国高校ラグビー、九州王者の大分東明が抽選で3回戦進出…初戦で苦戦「花園って怖いところだと」
ラグビー・全国高校大会第3日(30日・大阪花園)――シード校が登場し、2回戦16試合が行われた。連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)と、春の全国選抜大会覇者の大阪桐蔭(大阪第1)がともに快勝。国学院久我山(東京第2)も日本航空石川(石川)を退けた。大分東明(大分)は高鍋(宮崎)と引き分け、抽選で3回戦進出。Bシードの中部大春日丘(愛知)が京都工学院(京都)に敗れ、目黒学院(東京第1)も姿を消した。来年1月1日の3回戦で8強が決まる。 【スコア】試合結果
九州王者が慌てていた。Bシードの大分東明は序盤で19点のリードを作ったが、高鍋にじわりじわりと追い上げられた。前半終了間際に逆転されると、後半17分には1人少ない相手にさらに突き放された。
「相手にのまれた」と主将のLO石川波。激しいタックルに受け身になったが、ここから立て直せるのがチームの底力だ。同22分にハーフウェーライン付近からFW、BKが一体となってパスをつないでトライ。ゴールキックで追いつくと、抽選でなんとか次戦の出場権をつかんだ。
2019年度に初めて花園の地を踏んだチームは近年、存在感を増してきた。6月には全九州大会で東福岡(福岡)に45―12で完勝。2年連続のBシードで臨んだ今大会だったが、初戦で苦戦を強いられた。「花園って怖いところだと思いました」と白田監督。石川波は「高鍋が応援してくれるので絶対に優勝する」と、九州勢の思いも胸に次戦に臨む。(渡辺直樹)