日本大使の歌、英で話題 ウェールズ語、TV紹介も
【カーディフ共同】昨年11月に着任した鈴木浩駐英国大使が英西部ウェールズの「国歌」にあたる歌を地元のウェールズ語で歌う動画が英国で話題になっている。鈴木氏のX(旧ツイッター)に投稿され、約60万回再生された。BBC放送や民放も動画を紹介。ウェールズのモーガン自治政府首相が9日、鈴木氏に直接謝意を示した。 ウェールズではウェールズ語が話されてきたが、英語の普及や都市化などに伴いウェールズ語話者が減少傾向にある。自治政府は2011年、公用語に指定したが、浸透は難航している。 鈴木氏は、19年に日本で開催されたラグビーワールドカップ(W杯)のウェールズ戦で日本人観客がウェールズ語で「国歌」を歌い、評判だったと知り、自らも挑戦したという。片仮名に置き換えた歌詞を見ながら動画を撮影した。Xでの反応に「ウェールズの人がウェールズ語を大切にしていると実感した」と述べた。 モーガン氏は動画投稿を受け、返礼として9日にウェールズの中心都市カーディフで開催したイベントで、君が代を日本語で歌った。