現物ETFの承認でビットコインは4万7000ドルを突破──イーサリアムとグレースケールのGBTCは上昇
価格への影響は?
アメリカでビットコイン現物ETFを上場させようとする試みは10年間失敗し続けてきたが、数々の申請を成功させてきたブラックロックの実績と、資産運用会社グレイスケール(Grayscale)が昨年8月に米証券取引委員会(SEC)に対して勝訴したことを踏まえ、市場関係者の大半は今回の規制当局の承認を期待していた。 今後は、ビットコイン現物ETFが取引開始された際にどれだけの需要を集めるかに注目が移る。 暗号資産管理会社21シェアーズ(21Shares)の共同創設者であるオフィリア・スナイダー(Ophelia Snyder)氏はCoinDeskのインタビューで、ETFは早ければ11日にも取引される可能性があるが、より広範な影響は数カ月以内に現れるだろうと語った。
アルトコインにも恩恵
暗号資産取引プラットフォームCube.Exchangeのバルトシュ・リピンスキー(Bartosz Lipiński)CEOは、このニュースが出る中でイーサリアムのパフォーマンスがビットコインを上回ったことを指摘し、アルトコインも恩恵を受けるとの見方を示した。 リピンスキー氏は、「第2位のデジタル資産が1日で10%動いたのは久しぶりで、これはかなり大きなことだ」と指摘。「今後を展望すると、これら11のETFが大量の供給を飲み込み始める中、供給がさらに不足するにつれてビットコインが最終的に上昇を再開するのは当然だ」とし、「ビットコインの購入が難しくなる可能性があるため、残された穴を他のコインが埋め始めるのも当然だ」と説明した。 リピンスキー氏はさらに、「イーサリアム、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)などは、デジタル資産エコシステムの他の場所でさらなる機会を見つけたいというこの願望から大きな恩恵を受ける可能性がある」と述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:CoinDesk|原文:Bitcoin Tops $47K, Ether and Grayscale's GBTC Jump After SEC Approves Spot Bitcoin ETFs
CoinDesk Japan 編集部