大学進学から東京に引っ越して以来住民票を変えていません。来春から社会人でそのまま住むのですが移したほうがよいのでしょうか?
住民票を移さないことで起こりうるデメリット
住民票を移さないことで起こりうるデメリットは以下のとおりです。 ●運転免許証の更新ができない(更新の案内は住民登録のある住所に届く) ●選挙権を行使できない ●住所が異なることで有効な本人確認書類(運転免許証など)と見なされない ●住民票、所得証明などの各種証明書の発行がすぐにできない場合がある ●通勤手当の申請が通らない可能性が高い ●公的サービス(図書館などの福祉サービスなど)が受けられない ●確定申告は住民票住所の管轄地まで行かなければならない 社会人になって勤務先から各種証明書の提出を求められたとしても、住民登録をしている住所が遠方ならすぐに取得ができないでしょう。また、住民登録をしている住所と現在住んでいる場所の住所が異なるのを理由に通勤手当の申請が通らない、ローン契約などで有効な本人確認書類を用意できない可能性も高いです。 住民登録をしている住所地まで出向いて手続きをすればいいかもしれませんが、時間や移動するための交通費もかかります。過料が発生する問題だけでなく、住民票を移さないままでいるほうが生活する中でのデメリットは大きいと認識したほうがよいでしょう。
住民票をまだ移していない人は早めに移そう
大学進学時に住民票を移さないままでいるケースは多くあることでしょう。ですが、正当な理由がない場合、原則として住民票を移さなければならないと法律で定められています。もし、正当な理由がなく住民票を移さなければ過料が発生するといった罰則も発生します。 正当な理由には学生の1人暮らしも含まれていましたが、社会人になったら通用しない可能性が高いです。また、住民票を移さない場合、運転免許証の更新、各種証明書の取得がすぐ、かつスムーズに行えない、通勤手当の申請が通らないなどのデメリットもあります。 社会人になってからも大学生の頃から住んでいる場所に引き続き暮らす人で、住民票を移していない場合はこの機会に転出または転居、転入の手続きを早いうちに行ってください。 出典 住民基本台帳法(昭和四十二年法律第八十一号) デジタル庁 引っ越しオンラインサービス 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部