中世の食を再現した精巧なレプリカを鑑賞する来場者＝島根県益田市本町、市立歴史文化交流館・れきしーな

　島根県益田市本町、市立歴史文化交流館・れきしーなで特別展「中世益田の山城」が開かれている。来場者は中世に益田を治めた領主・益田氏が居城とした七尾城の防御施設の配置、構造を示した「縄張（なわばり）図」などに見入っている。１２月２日まで。 【写真】毛利元就もてなした供応料理を再現　「中世に思いをはせて」益田の市民グループ

　特別展では七尾城や高津城、横山城など市内の山城１５カ所を紹介した。七尾城跡から出土した陶器片や火鉢の一部、益田氏が毛利元就をもてなした供応料理のレプリカなど約６０点が展示され、往時の繁栄ぶりを知ることができる。 　同市中須町の社会福祉法人中須保育所理事長中尾攻（おさむ）さん（８１）は「レプリカは精巧で興味深かった」と話した。 　全国山城サミットが１１月１６、１７日に同市で開かれるのを記念し市と市教育委員会が主催した。 　午前９時～午後５時（入館午後４時半まで）。火曜休館。観覧料は２００円で高校生以下無料。サミットの２日間は入館無料。