「持てるものは出し尽くした」引退から2年目のフェデラーが「ツアーを恋しいと思わない」と明かす<SMASH>
2022年9月のレーバー・カップをもって、24年間の現役生活を終えたロジャー・フェデラー氏が、ニューヨークに拠点を置く男性向け月刊誌『GQ』の特集で、引退後のツアーに対する思いと、現在のテニスへの向き合い方について語っている。 【PHOTO】身体の使い方に無理がないフェデラーのフラットサービス『30コマの超分解写真』 インタビューで、「ツアーを恋しく思うことはあるか?」と問われたフェデラー氏。どうやらそういったものは全くないようで、「ヒザや身体や心がツアーに出ることを許してくれないことはわかっているからね」と、長らく悩まされたヒザの故障がその一因となっていることを明かした。 「今でもあの頃のようなショットを打てるんじゃないかと思うこともある。でも同時にレモンを絞ったような気分で、持っているものは全部出し尽くしたとも思っているんだ」 ツアーへの復帰を望んではいないフェデラー氏だが、プライベートでのテニスには精力的だ。「子どもたちとテニスをして遊ぶのが大好きなんだ。それに、つい2カ月ほど前に初めて妻と2人でコートを予約したよ。火曜日の3時から4時までコートは空いてますか?ってね。子どもたちがレッスンを受けている横でプレーしたよ」と、家族でテニスを楽しんだエピソードを披露した。 「僕はテニスが大好きだ。現役の頃から、引退してフォアハンドのミスを気にすることなく、上達する必要もないような状態がどんな感じなのか常々考えていた。今は本当に平穏な気分だよ」 もちろんフェデラー氏が再びツアーで躍動する姿を見たいという思いもあるが、彼が現在、純粋にテニスを楽しんでくれているということはファンとして非常に喜ばしいことだ。願わくば末永く、テニスとの関わりを続けてもらいたい。 構成●スマッシュ編集部