高校総文祭、静岡県代表が活躍 「青い夏」写真部門で最高賞獲得
岐阜県で5日まで行われた第48回全国高校総合文化祭(総文祭)は、全国の高校生が芸術文化活動の22部門で成果を発表した。若い感性と重ねた努力で頂点を目指す「文化部のインターハイ」は、静岡県代表の出場者も大舞台できらめきを放った。 写真の福井南月さん(磐田南)満票1位 写真部門で静岡県内初の最優秀賞(文部科学大臣賞)を、磐田南ビジュアル部の福井南月さん(3年)が受賞した。約300点の中から満場一致で1位に選ばれた「青い夏」は、昨年の夏に友人3人を被写体に撮影。高校生活の楽しさや満足感を夏の爽やかさと共に表現した。 福井さんはプールに飛び込むシーンを撮影した後に「3人が浮かんでいる様子を見てこの構図を思いついた」と振り返り「2時間以上も浮かぶ姿勢を保って協力してくれた友人たちのおかげ」と感謝を口にした。カメラを少し傾けたアングルは動きを感じさせ「手前から奥に流れるラインが視線の誘導になっている。水面の波紋で揺れた反射が色調を主張し、夏らしく元気な作品」と評価された。 竹中一雅顧問は、21年連続全国出場となる同校の強みを「技術だけでなく、写真と向き合う姿勢を伝える先輩と、そこから多くを学ぼうと行動する後輩の関係性が影響している」と分析する。
静岡新聞社