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「きのこ販売所」が設けられた産直さけまるくん＝鮭川村川口

産直さけまるくんが入る「鮭の子館」

（写真：山形新聞社）

　キノコの一大産地・鮭川村。年間の生産量は県内全体の約6割を占める。レストラン併設の施設「鮭の子館」にある産直さけまるくんでは主力商品として、このキノコ類が豊富に並ぶ。 　同産直は2005年にオープン。村内の生産者らでつくる鮭の子館農産物出荷組合が運営する。旬の野菜や加工品に加え一角に「きのこ販売所」が設けられ、目を引く。エノキ、ブナシメジ、シイタケ、ヤマブシタケ、あくが少ない白マイタケ、軸に歯応えがある大粒ナメコなどがそろう。 　7月下旬の豪雨災害に伴う断水などにより一時休業を余儀なくされたが、同月末に再開。栽培施設の浸水など生産者も被害を受けた中、徐々に店頭の商品は増えている。ファンも多く、新庄市十日町の自営業渡辺由佳さん（56）は「ナメコはシャキシャキして、シイタケは肉厚。ここでしか買えないものも多い」と太鼓判を押す。 　スタッフの石原実さん（51）は、鮭の子公園で開かれ集客にもつながる秋の恒例行事「まるごとさけがわ鮭まつり」の中止など、災害の影響を踏まえ「生産者と消費者のつながりが絶たれないよう、各産品の魅力をＰＲし、つなぎ役を果たしていく」と力強く語る。

　営業は午前9時半～午後6時半。火曜休館。鮭川村川口271―2、0233（55）4460。