「途方に暮れていたが…」地震でキノコ農家も被災 震度4観測の長野県飯山市で容器が大量に崩れる 能登半島地震
農協職員ら240人が片付けのボランティア
石川県能登地方で最大震度7を観測した1日の地震で、震度4を観測した長野県飯山市の農家ではキノコの栽培容器が大量に倒れる被害があった。ながの農協(本所・長野市)や同市職員の計約240人が3日、ボランティアで生産者の片付けを手伝い、作業に打ち込んだ。 【動画】地震発生直後の長野県の様子 揺れる街灯や電線、照明
同農協管内のうち、飯山市などを含む「みゆきブロック」では、20軒ほどのブナシメジ農家のうち8軒が被災。エノキやナメコの農家でも被害があった。1日の地震後、生産者の状況を確認した。
9割が倒れる施設も
この日は、市内4カ所のキノコ生産施設などで作業。ブナシメジを生産する西沖農産(常盤)では、60万本ほどある容器のうちおよそ9割が倒れた。同農協飯山支所や常盤支所の職員ら約50人が訪れ、落下したり汚れたりしたキノコを廃棄し、容器を積み直した。
「皆さんが来てくれて助かった」
同社役員の鈴木八重子さん(61)は「途方に暮れていたが、皆さんが来てくれて助かった」と感謝。鈴木雅久社長(54)は「以前の地震よりも被害が多く、いっぱい来てもらいありがたい」と話した。
同農協みゆき営農センターの高橋彰センター長は「思いがけない災害だが、一刻も早い復旧を目指して支援する」とした。