〈4年で資産1000万〉「贅沢していないのにお金が貯まらない」のは収入のせいではく、ある「思い込み」のせいだった…貯金に一番必要なメンタルとは
「思い込み」と「こうあるべき」がわたしたちからお金を奪う
みなさんに質問です。 「アラサー世代の社会人女性って、どんな生活をしていると思いますか?」 ● デザインの凝ったインテリアで部屋をおしゃれな空間にしている ● 恋人や友だちとの食事会では、ちょっと高くてもおしゃれなお店に行く ● トレンドをさりげなく押さえてファッションに気を配る ● プチプラだけでなく、ちょっと高価なブランドも取り入れる ● ジムやホットヨガに通って自分磨きをする ● ネイルサロンやまつ毛エクステなど美容にも定期的にお金を使う まだまだありそうですが、こうして書き出してみると「お金がかかる」ことばかりですよね? それこそ、女性インフルエンサーがSNSで発信するような生活を真似しようと思うなら、自由に使えるお金が月に30万円あっても足りない気がします。 わたしは、このような「世間の考えるアラサー女性像」を意識し過ぎていました。 固定観念にとらわれ、「こうあるべきなんだ」という思い込みに縛られていたといってもいいでしょう。 美容にたいしたこだわりもないのに、「もうアラサーなんだし」という、いま振り返るとよくわからない理由から、デパートで高級コスメを買い、ファッション誌やSNSで「アラサー世代が着るべき服や必須アイテム」を把握して、トレンドを意識した服やバッグを買いそろえていました。 でも、高級コスメもおすすめのファッションアイテムも「自分の意思」で選んでいるわけではないので、結局は「買っただけ」でまったく活用できませんでした。 いまのわたしなら、「使わないなら不用品として売るか、思い切って捨てよう」となりますが、当時は「高かったのに捨てるのはもったいない」「いずれ使うかもしれない」という思考で、部屋のなかは着ない服や使わないもので溢れていました。 「自分のために、自らの意思で選んだ支出」ではなく、ただ「世間体を気にしてお金を使っていただけ」だったのです。 〝オトナの女性〞だから、「こういうものを身につけないといけない」「これくらいのものは買うべきだ」という固定観念を持ち、それを実現するために散財する。 百歩譲って、お金が足りているうちはまだいいのです。 でも、お金が足りなくなって買えなかったり、買ったことで日々の生活が苦しくなったりすると、さらに大きなストレスを感じてしまう。 「こんなに頑張っているのに、ほしいものも買えない……。みんながSNSに載せるような、キラキラした素敵な暮らしができない。わたしは負け組だ」 いまとなれば笑ってしまうような、はずかしい話です。日々のストレスにより、ちょっと買い物依存症のようになっていたのかなとも思います。 ---------- 節約オタクふゆこ(せつやくおたく ふゆこ) 1993年2月14日生まれ、自らを「節約オタク」と称する節約・投資系YouTuber。理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、将来のお金に対する不安を拭えなかったことがきっかけでお金について学ぶ。その後、奨学金477万円を返済しながら1カ月10万円で生活し、年間300万円を貯金、20代で資産1000万円を達成。現在は脱サラしてフリーランス。2021年から運営しているYouTubeチャンネル「節約オタクふゆこ」は日常的な節約法のほか、投資についての動画も初心者向けに配信して人気を集め、チャンネル登録者数は37万人を超える(2023年11月時点)。 ----------