複数ある世界の「男女平等」ランキング 日本が上位もあるのに…なぜか低順位だけ報じられる不可解 数値目標化は問題では
林芳正官房長官は、ジェンダー・ギャップ指数で日本が118位だったことに対し、「政治分野では立候補や議員活動と家庭生活との両立の困難や人材育成の機会の不足、経済分野では女性の採用から管理職、役員へのパイプラインの構築が途上であることなどが背景にある」と述べた。
ただし、筆者から見れば、「政治」の低順位は、女性の国会議員が相対的に少ないことに帰着する。これは民主主義による投票結果であり、政府の努力ではいかんともしがたい面もある。「経済」でも民間経済を前提とする以上、政府ができることには限界がある。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)