【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
11月19日夜、大阪市北区のストリップ劇場「天満東洋ショー劇場」に衝撃が走った。警察が劇場を強制捜査。公然わいせつの疑いで経営者の男(66)や従業員ら、男女計10人が現行犯逮捕された。経営者らは劇場内でダンサーの女らに舞台衣装を脱がせ、下半身を露出させた上で客に撮影させるなどした疑いが持たれているという。 【写真】逮捕されたストリップ劇場のダンサー、ステージの様子など
「10人のうち9人は『間違いありません』と容疑を認めているが、1人は『私は露出しているところは見ていない』と否認しているそうです。いきなりのことだったので近隣住民からも驚きの声が上がっていた」(全国紙在阪記者) “西日本最大級のストリップ劇場”と銘打たれた「天満東洋ショー劇場」はストリップ界において老舗であり、関係者からは悲嘆の声が上がっている。30代のストリッパー女性がこう語る。
「私は数年前までよく東洋ショー劇場で踊っていましたが、ステージが広く、照明もバッチリ当たって踊りやすい劇場でした。設備がとてもしっかりして綺麗なイメージです。楽屋はほとんどの劇場が大部屋なんですが、こちらは個室があり、小さいけどテレビや冷蔵庫まであって踊り子を大事にしてくれる快適な空間だった。興業中は約10日間、大体この楽屋で寝泊まりすることになるので個室があるのはありがたいんです。 ここの劇場が他に比べて特に過激なショーをしていたワケではないと思います。でも、最近は劇場によって肝心な部分を露出しないようにしていたり、ポラタイム(写真撮影の時間)の時も証拠が残るからという理由で露出を控えていたりと現場レベルでは気をつけてはいるんです。次から次へと摘発をして、文化の火を消さないでほしいですね」
「2021年のシアター上野と同じ」
この「東洋ショー劇場」の常連客であり、今年公開されたストリップをテーマとした映画『りりかの星』のプロデューサーを務めた太田耕耘キ氏が語る。 「私は大阪の尼崎出身で、父親が『天満東洋ショー劇場』に通っていたことから、いつか自分も行ってみたいと高校卒業した18歳の時に初めていったストリップがここでした。東洋ショーは今回で3度目の摘発ですね。2007年6月、2012年11月にも摘発、そして今回。もう劇場の摘発は順番なんですよ。 2021年の東京五輪前の『シアター上野』の時のように今回は大阪万博前だからってことで『東洋ショー』でしょ。上野の時もこれまでの劇場の摘発の時もそうでしたが、大体は刑事たちが劇場内に潜んでいて、下半身を露出したタイミングで御用となるんですよね。劇場いじめとしか思えない摘発ですね。これまで半年近くの営業停止を2度もくらわして、それでもなんとか生き延びて細々と経営してきた劇場に対して酷すぎると思います」 全国のストリップ劇場にとっては心配なニュースだろう。