『光る君へ』上地雄輔“異母兄弟”道綱は「天然素材」【君かたり】
大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原道綱を演じる上地雄輔の声を紹介する。 【写真】NHK大丈夫?本郷奏多×井上咲楽の”緊縛プレイ”シーン ――藤原道綱について 兄弟の中では異色だと思うんですけど一人だけ腹違いの嫡妻じゃなくて妾の息子として脚本自体も一人っ子の妾の息子っぽいセリフだったりだとか、描き方をしてくださっているので見ている方がホッとするようなかわいらしさもあり、人間らしさもあり、視聴者目線でもあるような感情をしっかり道綱という役の中で、ぬくもりというか温度を出せたらいいなと思いながら、今役作りしています。 僕自身はどうなりたいとか、誰かを落としてでもとか、誰かを欺いてやろうっていうことを純粋に知らないで育ってきた人間だと思っているので、もちろん母の過剰な愛はあるかもしれないですけど、そこが本当に嫌なわけではなくて、そこにしっかりちゃんと感謝の気持ちもありますし、その愛があるからこそ、今の自分がいるんだってこともどこかでわかっている。なんか…天然素材といいますか、こうやって生まれ育ったらこうなるよなっていうような人物像を描きながらやっています。 ――異母兄弟との関係性 やっぱり斜めから見ていたり、やさぐれているわけではなくて、すさんでいるわけでもないし、心が乾いているわけではないので、それは間違いなく母の愛情があったりだとか、周りの育った環境もあると思うので、誰かを恨んでいるわけでもないですし、そこに関してはしっかりとしたぬくもりというか愛をもらって育った通綱を演じたいなと思って、言ってみたら3人それぞれ三兄弟(道隆、道兼、道長)違いますけど、また全然違った角度の温かいものが入ったら、例えば4人でいるときにどういう感じになるのかなっていうことを考えて、バランスを取るなんて偉そうですけど、一つのスパイスになったりだとか、見ている人が「次、こいつ何かやるんじゃないか」とか、「どういう感じで言うんだろう」とか「こいつがいると失敗しちゃんだじゃないか」とかドキドキ、ワクワク、クスッとできるような道綱を演じられたらなと思って、今やっています。