米国目指す移民キャラバンが縮小、トランプ氏勝利で希望薄れる
Daniel Becerril Lizbeth Diaz [タパチュラ(メキシコ) 7日 ロイター] - 米国への移民を目指してメキシコを移動している数千人規模のキャラバン隊が、7日時点で当初の半分程度に縮小していることが分かった。5日の米大統領選でトランプ前大統領が勝利したことから、多くの移民が見通しの変化に対応したとみられている。 トランプ氏は、不法移民の大規模な強制送還とメキシコへの迅速な強制送還の復活を公約に掲げて選挙戦を行い、当選を決めた。 メキシコ国立移民研究所(INM)の職員はロイターに、キャラバンは5日に南部都市タパチュラを出発した時点の3000人から1600人以下に縮小していると述べた。 トランプ氏の勝利を知ると、多くのキャラバン参加者が米国で新生活を始める希望を失ったという。メキシコのチアパス州から南部オアハカ州に向かっているベネズエラ人移民は「(カマラ・ハリス氏が)勝つことを期待していたが、そうならなかった」と述べた。