金沢の冬の風物詩「薦掛け」始まる 雪に備え、わらで武家屋敷跡守る
雪から土塀を守る薦(こも)掛けの作業が30日、金沢市長町の武家屋敷跡で始まった。12月1日までの作業で約1・1キロの塀に取り付ける。 【写真】金沢人気の観光地「21世紀美術館」、開館の立役者2人に聞く わらで作った高さ95センチ、幅3・6メートルの薦を縄を使い手作業で取り付ける。雪の付着や凍結から土塀を守るためで、来年3月ごろに外される見込み。 金沢市の担当者によると薦の作り手が不足しているといい、壊れたものを除いて昨年使ったものを再利用しているという。 大阪市から夫婦で観光に訪れた50代の女性は「取り付けるところは初めて見た。風情のある金沢らしい光景」と話した。
朝日新聞社