Sexy Zone、Mrs. GREEN APPLE、LiSA、OneRepublic 主題歌が豪華な2024年春アニメ
アニメの主題歌は、作品の顔であり、欠かせない要素となっている。2024年春アニメを見渡してみると、主題歌が豪華な作品が多い。春アニメ放送開始前に、主題歌を軸に見逃せないアニメを紹介したい。 【写真】『怪獣8号』場面カット(複数あり) ■『怪獣8号』YUNGBLUD、OneRepublic 『怪獣8号』は、『少年ジャンプ+』で連載中の松本直也による漫画が原作で、コミックスの累計発行部数は1200万部を超える。怪獣発生率が世界屈指の日本を舞台に、怪獣討伐を担う日本防衛隊員と怪獣との戦いを描いた作品だ。 主題歌はアニメでは珍しく、OP・EDともに洋楽。どちらも『怪獣8号』のために書き下ろされた新曲となっている。 OPはイギリス出身のシンガーソングライター・YUNGBLUDによる「Abyss」。ある日突然、「怪獣8号」となってしまった主人公・日比野カフカの葛藤をテーマにしたパンクでエモーショナルな楽曲だ。 EDは6人組バンド・OneRepublicによる「Nobody」。グラミー賞を3度受賞したフロントマンのライアン・テダーが書き下ろした楽曲は、メロディアスなバンドサウンドで『怪獣8号』の世界観を表現している。 ■『忘却バッテリー』Mrs. GREEN APPLE、マカロニえんぴつ 『忘却バッテリー』は、『少年ジャンプ+』で連載中のみかわ絵子による漫画が原作。高校野球ものに記憶喪失という要素を加えた作品で、魅力的なキャラクター、シリアスとギャグのバランスのとれたストーリーで人気を博している。 OPにMrs. GREEN APPLE、EDにマカロニえんぴつという、大人気のバンド2組が主題歌を担当している点にも注目だ。OPはMrs. GREEN APPLEの「ライラック」。EDはマカロニえんぴつの「忘レナ草」。青春を連想させる清涼感のある楽曲が、高校野球という青春を駆け抜けるキャラクターたちを彩る。 ■『花野井くんと恋の病』Sexy Zone 『花野井くんと恋の病』は、『デザート』にて連載中の森野萌による漫画が原作。恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリーだ。 OPは3月31日をもって4人体制を終了するSexy Zoneの「君のせい」。4月からは中島健人が卒業し、3人体制となり、グループ名も変わることになっている。4人体制最後のアニメタイアップという貴重な光景を目撃できる。 EDは日系シンガーソングライターのミイナ・オカベによる「エヴリー・セカンド(ジャパニーズ・ヴァージョン)」。ストリーミング再生100億再生を突破した代表曲「エヴリー・セカンド」の日本語ver.となっている。 ■『魔法科高校の劣等生 第3シーズン』LiSA 佐島勤による人気ライトノベルを原作とした『魔法科高校の劣等生』。4月期より第3シーズンが放送開始される。2008年より連載を開始した原作小説の累計部数が1400万部を超え、2014年よりアニメ化された同作は、多くのファンに愛され続けている。 OPを担当するのは、第1シーズンでもOPを歌ったLiSA。今回の楽曲「Shouted Serenade」は、第1シーズンのOP「Rising Hope」同様、作曲がUNISON SQUARE GARDENの田淵智也が手掛けている。名タッグによる楽曲が、本作の第3シーズンとともに体験できるのが楽しみだ。 ■『WIND BREAKER』なとり、Young Kee 『WIND BREAKER』は、『マガジンポケット』で連載中のにいさとるによる漫画が原作。高校を舞台としたヤンキーもので、個性豊かなキャラクターたちによるケンカバトルから目が離せない。 主題歌に2000年以降生まれのアーティスト2名が起用されているのは、注目に値する。 OPは2003年生まれのシンガーソングライター・なとりによる「絶対零度」。なとりは「Overdose」のTikTokでの大ヒットにより、一躍人気アーティストに躍り出た。編曲を担当するのが、『カゲロウプロジェクト』を手掛けてきたボカロPのじん。なとり初のアニメタイアップとなる楽曲に注目だ。 EDは2002年生まれのシンガーソングライター・Young Keeによる「無敵」。自身もアウトサイダーだというYoung Keeが、本作への共感をもとに書き上げた楽曲だ。 今回挙げた5作品以外にも、まだまだ主題歌が豪華な作品はある。『戦隊大失格』にはキタニタツヤの「次回予告」、『バーテンダー 神のグラス』には、川崎鷹也の「Stardust Memory」、上白石萌音の「スピカ」と人気アーティストが顔を並べる。事前に各作品のPVをチェックして、主題歌の楽曲とともに2024年春アニメへの期待を高めていきたい。
井上 翼