米消費者、株式相場への楽観が3年ぶり高水準-5月のNY連銀調査
(ブルームバーグ): 米家計は株式市場の見通しについて過去3年間で最も楽観的であることが、ニューヨーク連銀の調査で明らかになった。
同連銀が10日に公表した5月の月間消費者調査によると、株価が1年後に上昇する確率は先月に40.5%に達し、2021年5月以来の高水準となった。楽観は大半の年齢層、学歴、地域にわたって広範に上向いた。
主要な米株価指数が最高値を更新したことで、家計の純資産は1-3月(第1四半期)に過去最高を記録した。株式相場はその後も上昇を続けている。
米家計純資産、1-3月に過去最高を更新-株式相場の上昇寄与
こうした上昇は、消費者マインドを幅広く支えている可能性がある。今回の調査では、自身の財務状況が1年後に同じか良くなっていると予想する回答比率は78.1%と、21年6月以来の高水準となった。
一方、インフレ期待はほぼ変わらずだった。1年先のインフレ期待(中央値)は3.2%と、前月の3.3%から小幅低下。3年先のインフレ期待は2.8%で横ばい。5年先はわずかに上昇した。
原題:Consumer Optimism About Stocks Hits Three-Year High, NY Fed Says(抜粋)
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Matthew Boesler