いわき市で電動シニアカーを使った避難訓練(福島)
福島放送
いわき市で行われた、地震と津波に備えた防災訓練についてです。 これまでの課題を踏まえて、新しい避難の方法を模索しています。 いわき市の防災訓練は、三陸沖を震源とするマグニチュード9・0の地震が発生して、大津波警報が出された想定で、16日に行われました。 そのうち四倉地区では、津波が浸水しないと想定される場所まで、歩いて避難する訓練の中で、電動シニアカーを使った避難も実施。 避難を呼び掛けられても、足腰が弱って速やかに移動することが難しいことを理由に、自宅にとどまっった人がいたことから、電動シニアカーが避難の手段として有効か検証するために初めて導入されました。 今回は6台の電動シニアカーを使って、500m以上離れた場所に移動していて、市は今後、東北大学と連携し検証を進めます。 参加した市民は「足の不自由な方などは、やっぱり乗った方が方が、スムーズに自分なりに行動できるんじゃないかなと思いましたね。」と話していました。 東北大学助教の齋藤玲さんは「今後の新たな避難の形に向けて、より安全で誰一人取り残さない避難の実現というのを目指していきたいと思っています。」と話していました。 また訓練では、能登半島地震で、孤立した集落があったことを受けて、自衛隊と協力してヘリで物資を輸送する訓練も行われました。