イギリスで戦没者追悼式、がん化学療法終了後のキャサリン皇太子妃も参加
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イギリス各地で10日、毎年恒例の戦没者追悼式が行われた。イギリスでは、第1次世界大戦の休戦協定が結ばれた11月11日に一番近い日曜日を戦没者追悼の日としている。 ロンドンのセノタフ(慰霊碑)には、チャールズ英国王をはじめとする王族や政治家が花輪を備えたほか、セノタフの前を通る行進には、326団体の軍隊および民間組織を代表する数千人が参加した。 追悼式は午前11時、ビッグベンが2分間の黙祷(もくとう)の開始を告げる鐘を鳴らしすと同時に始まった。 バッキンガム宮殿近くのホース・ガーズ・パレード(近衛騎兵練兵場)で大砲が鳴らされ、その後ラッパ隊が「最後のラッパ」を演奏し、黙祷は終了した。 チャールズ国王はウィリアム皇太子、アン第一王女、エディンバラ公エドワーズ王子らと共にセノタフの前で黙祷し、式典を主導した。 がんの化学療法終了後、徐々に公務に復帰しているキャサリン皇太子妃は、エディンバラ公爵夫人ソフィーさんと参加した。 一方、カミラ王妃は肺感染症から回復中のため、欠席した。 キア・スターマー首相や、今月2日に保守党党首に選ばれたばかりのケミ・ベイドノック氏も、それぞれの立場で初めて花輪を供えた。 第2次世界大戦中に王立婦人海軍に所属していたクリスチャン・ラムさん(104)は、今回初めて行進に参加した。 一方で、父親を亡くしたレクシー・パレットさん(16)も、遺族団体の一員として行進した。 ダニエラ・ラルフ王室担当編集委員が報告する。
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