大阪のスーパー南北道路「豊里矢田線」計画に反響多数!?「はよして」「京橋駅不便すぎ」長年の“ブツ切れ区間”どうなるの? 吹田から堺まで「まるごと4車線」のスゴさとは
壮大な南北幹線
大阪市東部を南北にまっすぐ貫く道路「豊里矢田線」の計画に、反響が集まっています。 いったいどのような道路で、どのような声が上がっているのでしょうか。 【画像】超便利!? これが「豊里矢田線」ルートと開通状況です(30枚以上)
豊里矢田線はその名のとおり、東淀川区豊里から堺市境(東住吉区矢田)までをつなぐものとする都市計画道路です。 多くが開通済みで、古くは戦後に誕生した区間もあります。しかし途中でブツ切れになっていて、北から南へ通り抜けることはできません。 開通済みの区間は、「城北筋」「疎開道路」「長居公園東筋」という名称で知られています。 ブツ切れの未開通部は「蒲生・鴫野工区」です。JR京橋駅のすぐ東側を抜けていく区間で、国道1号から寝屋川をまたいだ先の鴫野西2丁目交差点(城見通)までの515mです。 JR京橋駅は大阪環状線と学研都市線、さらに京阪と地下鉄が接続するターミナル駅です。しかし南側で寝屋川にほぼ「分断」された状態で、南側からアプローチする方法はほぼ皆無。城見通で大阪ビジネスパークから片町へ抜けるか、東側で朝日橋を渡って住宅地を抜けるしかありません。 豊里矢田線が開通すれば、JR京橋駅への重要なアクセス道路となり、天王寺・鶴橋・森之宮方面から直接駅前まで到達可能となります。 現在は用地取得の段階で、取得率は3月末時点で約83%。しかし、それ以前に「JR学研都市線の地下化事業が進まないと実現できない」という、あまりにも大きすぎる壁にぶち当たっています。 このままでは永遠に開通の日はやってこないとして、大阪市は「暫定2車線でなんとか開通に漕ぎつける」という妥協策を模索しています。2023年から設計作業が本格化しています。果たしてどうなるのでしょうか。 それ以外の区間でも、都市計画道路の「4車線道路」にはほど遠いところもいくつかあります。京橋駅の北側も、谷町線の野江内代駅までは狭い生活道路のまま。ここは事業化すらまだです。長堀通~国道25号の疎開道路も2車線のまま。ほんの少しずつ、拡幅事業が進められています。また国道25号の南側1.2kmも、ほぼ完成形なのに、一部車線が封鎖されて4車線開放されていません。 ※ ※ ※ 東淀川区と東住吉区、さらにそこから堺市へと、市街地の南北大動脈となるべく計画された「豊里矢田線」ですが、まだまだ道半ばといった状況です。現時点では「それぞれの開通済み区間が、それぞれのエリアの生活交通を担っている」程度です。 それでも期待は高く、ネット上では「はよしてマジで」「車だと鶴橋駅と並んですごい不便なんだよね」「城北筋、疎開道路、長居公園東筋、ぜんぶ一筋だったとは」「いまだに京橋がネックなんよなあ」「御堂筋の歩道化とか万博カジノにかける金をこっちに使うべきでは」といった声が見られます。 いっぽうで「生きてるうちに完成する気がしない」といったコメントも。 まずは先述のとおり、京橋駅周辺の「暫定2車線開通」で南北がつながることを期待するしかありません。今後の動向に注目です。
くるまのニュース編集部