原作へのリスペクトがスゴい…『岸辺露伴』や『シティーハンター』漫画実写化作品での“衣装のこだわり”
漫画原作の実写化作品は数多く存在しているが、原作の雰囲気やイメージを再現するためには、キャラクターの“衣装”にもこだわる必要がある。一見しただけではなかなか気付きにくい、実写化作品の衣装に施された工夫の数々について見ていこう。 ■【画像】まるでデート…結婚発表の高橋一生・飯豊まりえのツーショット■
■原作からの大胆なモデルチェンジ…『岸辺露伴は動かない』
荒木飛呂彦さんの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品として人気を博した『岸辺露伴は動かない』が、俳優の高橋一生さんを主演に実写ドラマ化され、その高いクオリティからファンを唸らせ続けている。 『ジョジョの奇妙な冒険』や『岸辺露伴は動かない』に登場するキャラクターは、皆、現実離れした独特のファッションを身に纏っているのも特徴だが、一方でドラマ版の露伴たちは原作のそれとは異なった、落ち着いたデザインの衣装を披露している。 実はこれ、キャラクターたちの衣装の色、デザインをあえて原作に寄せないことで、より“三次元”の世界に馴染み、視聴者に違和感を与えないよう工夫されているという。原作だと極彩色が散りばめられることも多い『ジョジョ』の世界観だが、一方でドラマはモノトーンを基調とした落ち着いた色合いが多く、より現実的なファッションへとモデルチェンジされている場面も多いのだ。 ちなみに本作を実写化するにあたり、人物デザイン監修を務めた柘植伊佐夫さんが荒木さんにデザインを見てもらったところ、「わりと原作と離れていただいても大丈夫です」という、まさかのひと言を告げられたとのこと。 この言葉もあと押しとなり、実写版ではより大胆に衣装デザインを改変することで、原作を再現することにこだわるのではなく、より視聴者が納得する形に落とし込んだのである。 キャラクターたちが持つイメージをしっかりと抽出した結果、姿形に多少の差異があっても、原作ファンも納得するビジュアルに仕上がっている点は見事と言わざるをえない。 原作のキャラクター像からあえて離れてみることで、よりリアリティ溢れる実写ドラマを作り上げることができた、なんとも驚きの裏話である。