1947年のボストンマラソンを描く

　「チェイサー」「1987、ある闘いの真実」などで知られる韓国のトップ俳優ハ・ジョンウと、「イカゲーム2」への出演が決定しているイム・シワンが実在のマラソン選手を演じた「ボストン1947」が、今夏、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開されることが決定した。 【フォトギャラリー】金メダル選手ソン・ギジョンを演じるハ・ジョンウ 　1936年、ベルリンオリンピックのマラソン競技で日本は世界新記録を樹立。金メダルと銅メダルを獲得し、国民は歓喜に湧いたが、2個のメダルには秘められた想いがあった。日本代表としてメダルを獲得したのは、ソン・ギジョンとナム・スンニョン。彼らは、日本名の孫基禎と南昇竜として表彰式に立った。1947年、2人はチームを組み、才能あふれる若きマラソン選手を歴史あるボストンマラソンに出場させる。 　本作は、祖国の記録を取り戻すために命がけのレースに挑むマラソン選手たちの姿を、真実に基づいて描くヒューマンエンターテインメント。「シュリ」「ブラザーフッド」のカン・ジェギュ監督がメガホンをとった。 　舞台となるボストンマラソンは、世界でも長い歴史を持つ格式の高い大会で、東京やベルリンとともにワールドマラソンメジャーズ対象大会の1つ。今年は4月15日に開催され、パリ五輪代表の大迫傑選手が出場し、話題となった。 　金メダル選手ソン・ギジョンをハ・ジョンウ、ボストンマラソンに出場する若手選手ソ・ユンボク役をイム・シワンが務め、本格的な訓練を受けて体脂肪を6パーセントまで落とし、マラソン選手としてのリアルな肉体を作り上げた。ベルリンオリンピックで銅メダルを獲得したナム・スンニョン役でぺ・ソンウ、ソ・ユンボクに想いを寄せるオクリムに役で「恋慕」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビンが共演する。