ゴールを守るベルギーの選手ら（AP）

＜欧州選手権（ユーロ2024）：ウクライナ0－0ベルギー＞◇26日（日本時間27日）◇1次リーグE組◇第3戦◇シュツットガルト 　ベルギー（FIFAランキング3位）がGKクーン・カステールス（32＝サウジアラビア1部アルカーディシーヤFC）の堅守もあり、ウクライナ（同24位）と0－0で引き分けた。グループ全チームが勝ち点4で並ぶ大混戦の中、2位で16強入りを決めた。 　前半から攻撃力に守るベルギーが主導権を握った。前半7分、FWルカクがスルーパスから左足でシュートを狙うがGKトルビンにセーブされた。 　前半33分、右サイドからのFK。ゴール前へボールを入れると見せて、MFデブルイネが裏をかいてニアサイドを直接シュートで狙うプレーを披露したが、ゴール右にわずかに外れた。デブルイネは前半アディショナルタイムにも鋭いミドルシュートを放ち、ウクライナゴールを脅かした。 　後半もルカク、MFカラスコが次々とゴールを狙ったが、GKトルビンの堅守を崩せずにいると、ウクライナも終盤にかけてチャンスを演出した。 　ロングスローを起点にFWドフビクがゴール前に迫れば、38分には右CKからMFマリノフスキーが左足でゴール前へボールを入れると見せ、意表を突いてニアサイドへ低いシュートを放つ。正確にコントロールされたボールはゴールライン上でGKカステールスが神業的セーブし、難を逃れた。 　さらにアディショナルタイム、スルーパスからウクライナMFスダコフの勢いのあるシュートを放たれるも冷静にセーブし、得点を許さなかった。 　このカステールスのプレーが決め手となり、手堅く勝ち点を4に積み上げて決勝トーナメントへの切符を手にした。一方のウクライナは得失点差で4位となり、無念の敗退が決定した。