【大学野球】東北福祉大 打率トップの辻村大我が強力投手陣を打ち崩す・・・25日から仙台大と全勝対決
仙台六大学春季リーグ戦の最終節が25日から始まる。東北福祉大と仙台大が無傷の8連勝(勝ち点4)同士で激突。先に2勝し、勝ち点を奪ったほうが優勝する。東北福祉大は今春からレギュラーに定着し、現在打率リーグトップの辻村大我外野手(2年=龍谷大平安)が、相手投手陣を打ち崩し2季連続77度目の優勝へ向かっていく。 打率4割7分6厘。レギュラーとして戦う初のリーグ戦で圧巻の数字を残してきても、東北福祉大・辻村はまだまだ不満顔だ。第6節終了時での首位打者は「一球で仕留め切れていないのがほとんど。納得のいく打席は少ないし、内容はあまり良くない」。もっといい安打を打てたはず、と言わんばかり。貪欲に前を見据えた。 ここまで全試合で3番に座り、2年生ながら主軸を担う。「(3番を打つ)プレッシャーはそこまでない。使ってもらえていることがうれしい」と語った一方で、「そのぶん、試合に出られない先輩たちもたくさんいる。そういう思いを持って、つなぐ気持ちを持ってやっている」。責任感を胸に秘め、後ろを打つ島袋皓平内野手(4年=沖縄尚学)ら先輩たちを信頼してプレーしてきた。 冬場はウェートトレに初めて本格的に取り組み、詳しい仲間に話を聞きながら徹底的に追い込んだ。「打ち損じても内野の間を抜けることが増えた」とパワーアップを実感している。また「2ストライクまではフルスイング、そこからは粘り強く」が信条の打撃も魅力だ。 昨秋の優勝はスタンドで応援する側として体験した。今季はグラウンドでその瞬間を味わえる可能性が十分にある。「楽しみ。勝ちたい気持ちは強いです」ときっぱり。大一番でチームを引っ張るような打撃を見せ、リーグ2連覇へ貢献する。(有吉 広紀) 〇…扇の要である佐藤琉河捕手(4年=東北)が攻守でカギを握る。守備ではここまで8試合で3失点と投手陣を好リード。「試合中の会話を大事にして、それぞれの良さを出せるように」と意識してきた。打撃では守備面を考慮されて9番に入るが、「意外といい場面で回ってくる。しっかり結果を残さないといけない」。打順に関係なく、快音を響かせる構えだ。
報知新聞社