福井2区は「パンツ泥棒騒動のリターンマッチ」高木毅氏vs山本拓氏 勝敗の鍵は「高市早苗氏が再婚夫の応援に入るか否か」
パンツ泥棒騒動は「事実」と山本氏が発表したワケ
その際、高木氏は被害者と示談が成立して事件化されていなかったことをいいことに、国会答弁でも「事実はない」とシラを切り続けた。報道から2年後、突如、本誌に加勢してきたのが山本氏だった。 当時、山本氏は現役の国会議員で自民党福井県連の会長だったが、17年1月、県連の独自調査の結果として「逮捕は事実」と発表したのである。 「狙いは高木氏を公認させないように追い込み、福井2区を奪還したいという個人的な動機だったのかもしれません。結局、事件が古い話だったこともあり、高木氏は逃げ切りましたが、身内同士の足の引っ張り合いに県連は振り回され大変な思いをしました」(前出・地元記者) 高木氏にとって今回の選挙は裏金事件の禊だが、山本氏にとっては7年ぶりのリターンマッチなのである。宿命の対決はどちらが制すのか。 「高木さんは保守王国の中で、自民党候補だったから勝ててきただけで人気はない。とにもかくにも“パンツ”ですから。山本さんに対してもパンツ事件で暴走した過去を快く思っていない人は多い」(同)
高市早苗氏は夫の応援に駆けつけるのか?
ただ山本氏には「切り札があります」と続ける。 「身内の“威光”です。総裁選で石破茂首相に惜敗した妻の高市早苗氏が応援に入れば勝機はある」(同) だが、安倍晋三元首相の寵愛を受けてきた高市氏には、今回の総裁選でも多くの旧安倍派議員が推薦人として名を連ねた。夫のためとはいえ、旧安倍派の重鎮相手に堂々と喧嘩を売れるものか。 「いずれにしろ、有権者そっちのけの感が否めず、地元民は呆れています。過去2度、比例復活している日本維新の会の斉木武志氏も有力候補ですが、野党が乱立しているため混沌とした争いになっています」(同) 下記2本の関連記事では、高木毅氏が過去に起こした「パンツ泥棒事件」や高市氏が再婚前、山本氏と離婚するに至った経緯について詳報している。 【福井2区から出馬の“安倍派裏金議員”につきまとう過去 「白い手袋をはめて、合鍵で侵入」高木毅氏が40年前に起こした「パンツ泥棒事件全真相」】 【高市早苗氏は福井2区から出馬の「再婚夫」の応援に入るのか「アイロンをかけていたら突然…」7年前に高市氏が語った「離婚を切り出された日のこと」】 デイリー新潮編集部
新潮社